こんにちは、絵本大好きそらなむです!
図書館や保育園、子育てサークルなど色々な場所で行われるおはなし会や絵本の読み聞かせ会は、子どもがステキな絵本に触れることができ、絵本が好きになるチャンスになります。
おはなし会のほとんどは子どもが絵本の世界を十分に楽しめるし、大人が見ても「面白かった!」と思えるものばかりです。
私はこれまで10年以上の間、読み聞かせをする側(読み手)としても親子でみる側(聞き手)としても、色んなおはなし会に参加してきました。
その中には、「ヒドすぎた…」「もう2度と行かない!」って思ってしまうものも、たまーーにありました。
どんなおはなし会かと言うと、ズバリはじめから終わりまで子どもが全く楽しめない!
子どもが楽しめないなら、かけた時間も行く労力も無駄に…まさしく「行って損した」状態です。
この記事ではそんな保育士ママのそらなむが経験した『行って損したおはなし会・絵本の読み聞かせ会』を紹介します!
できればこの記事を見てくれたママ・パパには、同じ経験をしてほしくないものです…。
「行って損した〜!」ってならないための方法も最後に解説しているよ!
参考にしてみてね♪
行って損したおはなし会・絵本の読み聞かせ会
これは私が今まで参加してきた中で、子どもが全く楽しめなかった『行って損したおはなし会・絵本の読み聞かせ会』です。
3つのうち1つでも当てはまると、子どもは絵本を楽しめなかったりおはなしに集中できなかったりします。
全部当てはまるとおはなし会どころではありません…「私なんでここにいるんだろう?」って思えてきます。(今までで1度だけ経験しました)
参加者(子ども)を無視した選書・内容
おはなし会で読み聞かせをする絵本は基本的にテーマを決めて選んでいます。
例えば赤ちゃん向けのおはなし会ならこのようなテーマで選ばれます。
このようにママやパパから見て「こんな理由でこの絵本を選んだのかな?」とわかる絵本ならきちんと参加している子どものことを考えて選ばれていると思います。
でも時々「なぜこの本を読もうと思ったのかな…?」と不思議に思うおはなし会もあります。
長男が1歳の時に行った赤ちゃん向け子育てサークルのおはなし会で読まれた絵本は「モチモチの木」でした。
「モチモチの木」自体は切り絵が美しく、深い愛情を感じさせる感動絵本です。…が、赤ちゃん向けではないですよね。
当然子どもは聞けないし動き回るから、親ももちろん読み聞かせに集中できないよ…
1冊2冊ならまだしも、全部の絵本で選書の意図(何故この絵本を選んだのか)がわからないと、子どもの年齢や発達に合わせて選んでいないのか?と感じてしまいます。
対象年齢が決まっているおはなし会では、子どもの年齢に合わせた絵本選びが基本です。
対象年齢が決まっていない子ども向けおはなし会では、自分の子が読むには難しい(簡単な)本ばかりかもしれません。
そういう場合は対象年齢を高め(低め)に設定して選書している可能性があります。
もしおはなしの会で読む本が事前にお知らせされていたら、子どもに適した絵本かチェックしてみるといいですよ!
また、対象年齢が限定的なおはなし会では、子どもの年齢に合ったプログラムを行うことも重要です。
0歳児向け・赤ちゃん向けのおはなし会でふれあい遊びなどがなく、10分以上の長編物語絵本を読まれたら親も困っちゃいますよね。
特に低年齢向けのおはなし会では、手遊びやふれあい遊びを取り入れているところが多いと思います。
絵本が参加者から見えない
絵本の読み聞かせを聞きにきたのに、絵本が全く見えない!
意外にもこういうおはなし会、多いんです。
絵本が見えない原因としては主にこの3つだと思います。
読み聞かせをするときの絵本の持ち方は、開いた絵本の中心を下から持つ(下のイラストのような感じ)のが一般的です。
ただこの持ち方には多少慣れが必要で、文章を読むのに夢中で絵本を覗き込んでしまったり腕が下がってしまったり、ふらふらとグラついてしまったり…
そうなると絵本が下を向いてしまったり視点が定まらなかったり、絵本がきちんと見えません。
それから、参加者が大人数なのに手のひらサイズの絵本は小さすぎます。
何十人も参加するおはなし会だと、大型絵本や大きく描かれた絵が中心の絵本が適しています。
絵本から距離があっても、子どもは絵を見て話を聞いて楽しむことができるからです。
そして、こんな風に絵本のサイズが小さすぎたり見えにくかったり、逆に面白くて興味のある内容だと必ず絵本に触ったり前に出てお話がしたくなっちゃう子、いますよね。
絵本に興味があるんだなぁって微笑ましくなっちゃう!
でも、そんな前に出てくる子どもへの読み手の対応次第で、他の子どもたちが絵本を最後まで楽しむことができるか変わってくるんです。
以前参加した保育園のおはなし会では、『わたしのワンピース』の読み聞かせ中に前に出てきた子どもへの対応としてこんなことがありました。
ねえねえ、なんでワンピースの色変わっちゃうの?
不思議なワンピースだからかな?
こんなワンピースの柄もかわいいね
わたしはうさぎがいいと思う!
うさぎか〜!いいねえ!
なんでうさぎがいいと思ったの?
おうちでね、うさぎを飼ってるの!
お名前は〇〇ちゃんっていってね、白色でふわふわで……
へー!〇〇ちゃん、可愛い名前ね。
そのお名前は誰がつけたの?
いや、1対1のやりとり長いよーーーーー!!
実際はもっと長い間1対1での会話が続いたのですが、長くなるので省略します。
たくさん子どもたちが見ている中、1人の子どもだけと会話していると、待っている子どもたちのワクワクした気持ちはどんどん冷めてしまいますよね。
こういった集団への読み聞かせにおける技術的なことは、絵本を読んでくれる人によって上手かどうか変わってきます。
絵本の読み方が下手すぎる
集団への絵本の読み聞かせの方法は教える人によって様々です。
その中でも基本的にはこの3つは共通して、やってはいけないと言われます。
まず、特に幼児期(3歳くらい〜)の子どもは、絵本を見るときに絵を見ながら読み手の言葉を聞いて、想像力を膨らませながら絵本の世界を楽しんでいます。
しかし、そんな中で声色を極端に替えたり、登場人物によって勝手にキャラ付けをして身振り手振りをしたりとオーバーな読み方をされるとどうでしょう?
自分なりに想像して絵本の物語を楽しみたいのに、おはなしに全く集中できません。
以前参加した子育てイベントの読み聞かせ会では、キャラごとに読み手が手をバタバタさせたり(鳥の真似)髭をつけたり(おじいさんの姿)しゃがれた声を出したり(鬼の声)する読み手がいました。
聞き手が大人なら楽しめたでしょう。でも、その時の対象は3〜5歳児でした。
当然お話に集中できるわけがなく、コロコロ変わる読み手の読み方に子どもたちはそちらばかりに気が散ります。
結局、有名な桃太郎のお話でしたが「何の話だった?」と聞かれた5歳の子は「髭のおじいさんの話!」と答えていました…。
『おはなしを楽しもう!』ならまだしも『絵本を楽しもう!』の会だったから「うーん…」ってなっちゃった。
また「過度な表現」と近いですが、文章を改変しすぎるのもよくないと言われています。
絵本は絵だけでなく文章にもちゃんと意味があって、語感の良さや子どもでもわかりやすい言葉選び、豊かな表現など工夫がされているものです。
おうちで読む分には読み手と聞き手でコミュニケーションを取ったり、面白おかしく絵本の世界を楽しむことができるので何の問題もありません。
しかし集団で子どもたちに読むなら、絵本そのままの文章を読む方が絵本のおはなしの世界にスッと入り込めます。
そして読み間違えたり読み飛ばしたり、中にはおはなし会の時間が押しているからとページを飛ばしたりする読み手もたまーにいます。
おなじ読み聞かせする側からいうと、読み間違えも時間が押すのも全部「練習不足」なんだけどね…
これでは絵と読み手の言葉だけで絵本を読んでいる子どもたちは、きちんとおはなしを理解できません。
最悪、はじめから終わりまで「どういう意味?」となってしまい、全く訳がわからないですよね。
読み聞かせに下手はない?
先ほど「絵本の読み方が下手すぎる」と書きましたが、よく保育士や司書の勉強をしていると「読み聞かせに下手はない」という言葉を見かけます。
絵本の読み聞かせは「心が通じ合うことが重要」や「絵本を通じてコミュニケーションをとることが目的」、「絵本が好きになるためのもの」と言われるからです。
極端に言えば、たとえ読み間違いばっかりで内容が全然伝わらなくても「この絵本面白かった!」と子どもが思えば成功です。
でも、親としては子どもにできるだけ上手な読み聞かせで絵本を楽しんでほしいし、ちゃんと知識や経験のある人に読んでほしいと思いますよね…。
読み聞かせをする側としてはプレッシャーだけど、親としては適当な読み聞かせは嫌だ!
実際に私は今まで読み聞かせをする側として色々なおはなし会に参加して、様々なタイプの読み手(読み聞かせボランティアや主催者)がいることを知りました。
子どもの発達や読み聞かせの仕方などしっかり勉強されて準備してから読み聞かせをする人。
その場の思いつきや自分の好きな絵本を選んで盛り上がらないと親御さんに参加を促す人。
初見で読むため読み間違いが多くて、話を聞いている子どもからしたら全く違う意味で物語を進行させてしまう人。
ちゃんと勉強や練習をされている人は、年齢に合った絵本選びや上手な読み方、プログラムの進行をされているなーと感じます。
そしてそんな上手なおはなし会では、決まって子どもも親御さんも絵本の読み聞かせや手遊びをとても楽しんでいます。
だから、私は今回紹介したおはなし会のように「子どものことを勉強しない、読み聞かせの練習しない」といった意味で、集団への読み聞かせに限って「読み聞かせに下手はある」と思います。
お家でのママやパパが読み聞かせるときは、もちろん上手い下手なんて関係なく子どもと一緒に絵本を楽しめるといいと思うよ!
まとめ:「行って損した!」とならないために
今回3つの「行って損した」おはなし会を紹介しましたが、このような子どもが楽しめないおはなし会にはできれば参加したくないですよね。
そこで、おはなし会に「行って損した!」とならないためにできることをまとめておきます。
図書館や公民館などでは事前にプログラムや読む予定の絵本を紹介しているところがあります。
そういったところでは、前もって子どもにあった内容かチェックしておくと安心です。
特に0歳児の赤ちゃんは絵本の読み聞かせもしつつ、ふれあい遊びや歌遊びメインの方が親も子どもも楽しめると思います。
事前にわからないという場合は、参加したことのある人に聞くことができるといいですね。
子育て支援施設や児童館などで居合わせた保護者に聞いてみると、あんまりにもヒドいイベントなら口コミが聞けるかもしれません。
「そんな繋がりもないよ!」という人は、思い切って1度参加してみましょう。
1度参加してみないと読み手の技量や雰囲気は正直わからないからです。
こればっかりは「楽しいおはなし会でありますように!」って願うしかない…
図書館や保育所などのおはなし会は、1年間を通して同じ人が読み聞かせ担当をすることが多いです。
そのため、1度参加して「あんまりにもヒドい!」という場合は、担当者は変わらないと思うので次回以降参加をやめても全然いいと思います。
1度参加してみて「次は行くのやめよう」って思えるのと、「なんだか子どもが楽しんでなくてイマイチだな〜」と思いながらズルズル行き続けるのでは全然違いますよね。
できるだけ「行って損した!」のダメージを小さくしたいね。笑
とはいえ、今回紹介したようなおはなし会は極々まれです。
私が学生時代から10年以上もの間、様々なおはなし会に参加してきて数える程度なので滅多にないと思っています。
繰り返しますが、多くのおはなし会・絵本の読み聞かせ会はとても楽しいです。
ぜひ親子で素敵な絵本との出会いを楽しんでみてくださいね♪
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