こんにちは!
絵本大好きそらなむです♪
絵本を読むことは想像力を豊かにしたり語彙力が身についたり様々な力を育てます。
だから子どもには、できれば「絵本を好きになってほしい」「たくさん絵本を読んでほしい」と思いますよね。
私の息子たちは0歳の頃から絵本に触ったり読み聞かせたりしてきて、今では絵本が大好き。
毎日寝る前に2人並んで絵本の読み聞かせを見るのが日課になっています。
今回は図書館司書の資格を持つ保育士ママのそらなむが、我が家でも実践している『子どもが絵本好きになるコツ』を紹介していきます!
子どもが絵本好きになる!3つのコツ
おうちで簡単にできる『子どもが絵本好きになる』3つのコツはこちらです。
それでは順番に解説していきます♪
絵本を置く、読む環境を整えよう
あなたのおうちでは、絵本をどこに置いていますか?
本棚の奥にしまっていたり大人しか届かない所に置いてあると、子どもは自分が絵本を読みたいときに読むことができません。
子どもにとって絵本が身近なものになるよう環境を整えると、遊びの中で自然と子どもが絵本を手に取るようになります。
『環境を整える』というと難しく感じますが、具体的にはこの4つです。
手に取りやすいところに置く
子どもが絵本を読みたいときに読むことのできる環境は、絵本に触れる機会を増やせます。
我が家には子どもが遊ぶスペースにこんな絵本ラック兼おもちゃ箱を置いています。
これ、色が可愛いし丈夫だしめちゃめちゃ収納力があるので、1つ置くだけでとても便利です!
でも3歳の長男くらいになると好きな絵本を取れますが、0歳の次男には絵本の表紙を見ることすら難しい高さ…。
もし0歳から絵本に触れる機会を作るなら、例えばリビングにこんな感じの小さめ本棚があるといいと思います。
このタンスのゲンの絵本ラックは子どもが座った状態でも手が届く高さに設計されていて、金具なし&角が丸いのでハイハイやつかまり立ちをするお子さんにも安心です。
絵本を定期的に入れ替える
ずっと同じ絵本を置いていると、見飽きたり風景の一部と化してしまったり…いわゆるマンネリ化ですね。
そんな時にやってみるといいのが絵本の入れ替えです。
これは私が働いている保育園のクラス本棚でもしているコツだよ!
定期的に絵本を見直したり入れ替えたりすることで、子どもがいろんな絵本を見る機会を作るとともに絵本を通じて様々なことへの興味を広げることができます。
この時大切なのが全部の絵本を入れ替えることはしないことです。
子どものお気に入りの絵本やよく読む絵本は、そのまま残しておいて「読みたい絵本を読める環境」にしてあげるといいですね。
子どもが「あの本(入れ替えて片付けた絵本)読みたい!」と言われてすぐ出すことができるのはおうちならでは。
片付けてしまっていても、こういう時はすぐ出してもちろんOKです!
図書館で借りてみる
「絵本を入れ替えたいけど、絵本って結構高い…」というママ・パパもいるはず。
そんな時は、図書館を利用してみるのはどうでしょう?
公共図書館では昔から愛されている定番絵本や紙芝居、図鑑など様々な種類の本に出会えます。
我が家は2週間に1回、図書館で絵本を借りることで自然と色々な本を読む習慣ができてきました。
もちろん「この絵本面白かった!」と子どもが言ったお気に入り絵本は、購入したり再び図書館で借りたりして何度も読んでいます。
お散歩ついでに図書館へ足を伸ばしたり、図書館で開催しているおはなし会などのイベントに参加してみるのも絵本を好きになるチャンスです!
どんどん図書館を活用してみましょう♪
遊び感覚で絵本の読み聞かせをする
あなたは『絵本の読み聞かせ』って得意ですか?
きっと「上手に読めないし、苦手だな〜」って思っている人もいると思います。
でも子どもは上手であるかは関係なく、ママやパパに絵本を読んでもらうのは嬉しいはず!
「読み間違えたら…」「感情込めて読まなきゃ…」と思わずに、もっと気楽に読んでいいんですよ。
そして、子どもにとって絵本を読むことは他のおもちゃと同じ、遊びのうちの1つです。
わざわざ「遊びの時間」と言わないのと同じで、「絵本の時間を作らなきゃ!」と思わなくて大丈夫です。
読めるときに読める分だけ、子どもと一緒に楽しんで読むことが絵本好きに育てることにつながると思います。
1日1冊でも、何日も読めない日が続いても大丈夫!
また、ママやパパが読めなくても『絵本が身近にある環境』が定着すると、自分で本棚から好きな絵本を取ってひとり読みをするようになりますよ。
読みたくなる絵本を選ぼう
絵本ってたくさんありすぎて、どんな絵本を選べばいいのかわからないですよね。
できれば子どもが楽しめて、自分から読みたくなるような絵本を選びたいところ…
そんな時におすすめなのがこの4種類の絵本です。
「とりあえず子どもにあった絵本が欲しい!」というママ・パパには絵本ナビの『年齢別絵本セット&学年別児童書セット』もおすすめです。
「この年齢ならこの絵本を買っておけば間違いない」という家庭で読みたい良書がたくさんそろっていますよ!
子どもが好きな絵本
我が家では長男が「のりもの」が好きなので、のりもの系の絵本が多いです。
色々なものに興味を持ってほしいと思いますが、まずは「読みたい!」と思わないと絵本を自分から手に取ることは難しいですよね。
「のりもの」「食べ物」「動物」「シリーズもの」など、子どもの好きなジャンルや好きなシリーズの絵本を置くことで、絵本へ興味を持つきっかけになります。
この時、絵本の対象年齢はあまり気にしなくて大丈夫です。
子どもにはまだ難しい内容でも、絵を見たり「これは何?」とママ・パパと会話したりできます。
逆に簡単すぎても自分で読んだり家族に読んであげたりと、その子なりの楽しみ方をしてくれますよ!
ロングセラー絵本
50年、60年と読み続けられている絵本は、長く愛され選ばれ続ける理由があります。
ここでは子どもが夢中になる有名なロングセラー絵本を3冊紹介します。
ロングセラー絵本はセット売りされているものも多いです。
セットで購入して全部出してしまわず、季節や年齢に合わせて絵本を入れ替えて使ってもいいですね!
いない いない ばあ
作:松谷 みよ子
絵:瀬川 康男
出版社:童心社
定価:本体700円+税
ページ数:20ページ
発行年月日:1967年4月15日
2022年 日本で1番売れている絵本
トーハン『ミリオンぶっく 2022年版』によると、累計発行部数はなんと720万部。
初版から55年経ちますが、今でもたくさんの子どもたちやママ・パパに愛され続ける絵本です。
0才の赤ちゃんでも「いないいないばぁっ」と読んであげると、自然と声を出して笑ってくれるファーストブックの定番絵本。
それもそのはず、作者の松谷みよ子さんは児童文学作家として有名で、いわゆる「赤ちゃんに向けたことばのプロ」です。
赤ちゃんに寄り添った言葉選びをしている絵本だから、この絵本を読んだ赤ちゃんは喜んでくれるんですね。
そんな『あかちゃんの本』はシリーズ絵本で、セット販売もされています。
全9巻のボリュームで、どれも優しくあたたかな言葉で語りかけてあげられる絵本です。
ちいさなうさこちゃん
作:ディック・ブルーナ
訳:いしい ももこ
出版社:福音館書店
定価:本体700円+税
ページ数:28ページ
発行年月日:1964年6月1日
歌っているかのような心地よいリズムで読める絵本
表紙を見てもわかるように、有名なミッフィー(絵本では『うさこちゃん』)の絵本です。
こちらの絵本はうさこちゃんが生まれるときのおはなし。
言い回しがとても柔らかく、自然と子どもに語りかけるように読むことができます。
推奨年齢は1才からとなっていますが、シンプルな絵で分かりやすいので0才からでも楽しめる絵本です。
うちの3才の長男は繰り返し読むほどお気に入り。
0才の弟に優しく読み聞かせてあげてるよ!
【1才からのうさこちゃんの絵本セット 1 (全4冊)】という4冊セットも販売されています。
『ちいさなうさこちゃん』『うさこちゃんとどうぶつえん』『うさこちゃんとうみ』『ゆきのひのうさこちゃん』が入っています。
ぐりとぐら
作:中川 李枝子
絵:大村 百合子
出版社:福音館書店
定価:本体743円+税
ページ数:28ページ
発行年月日:1963年12月1日
なんて美味しそうなかすてらなんだろう…
『ぐりとぐら』を読んだら、1度は「あんなかすてら食べたい!」と思っちゃいますよね。
いつか自分であんな黄色くてふっくらなかすてらを作ってみたいな〜♪
かすてらのイメージが強いですが、読みやすく分かりやすいストーリーなので、保育園でも子どもたちに大人気の絵本です。
3才ごろからストーリーを理解して楽しめるようになってきます。(推奨年齢は3〜5才)
実はこの『ぐりとぐら』はシリーズになっていて、初作である『ぐりとぐら』以来、全作品がトップセラーを続けています。
そんな『ぐりとぐら』シリーズのうち、7冊がセットになったものが販売されています。
かわいいイラストの箱に入っているので、プレゼントにもぴったりですよ♪
写真メインの絵本・図鑑
子どもの読む本は『文字と絵』だけと思っていませんか?
写真がたくさん載っている写真絵本や図鑑も子どもは大好きです。
特に「これは何?」と知りたがる1〜2才ごろの子どもは、リアルな写真にぐっと興味を持ってくれるのでおすすめです。
うちの長男が1才ごろから気に入って読み続けているのが、こちらの『でんしゃ300』という写真図鑑です。
出版社:講談社
定価:本体980円+税
ページ数:68ページ
発行年月日:2020年8月11日
この図鑑は、一般的な図鑑のような細かい説明は一切ありません。
新幹線やJR、私鉄の特急列車など300種類の電車の「車両名と写真」だけで構成されています。
写真を指差して「これ何?」と聞くことでママやパパとコミュニケーションを取ったり、電車の名前を覚えたり、自分でパラパラと図鑑を眺めたり色々な楽しみ方で絵本を読むことができます。
さらに写真がメインだからこそ興味関心が持ちやすく、年齢が上がるにつれて色や文字、電車に関してなど「もっと色んなことを知りたい!」と思わせてくれます。
▼しかけがたくさんで初めての図鑑におすすめ!
ボードブック
まだページを上手くめくれない子どもに絵本を与えるのは心配…というママパパもいますよね。
特に0〜1才頃の子どもに自由に絵本を触らせるのは、ビリビリぐしゃぐしゃになったり変な折り目がついたり…なかなか勇気がいることだと思います。
せっかく買った絵本がビリビリになるのは悲しいし、図書館の絵本は破いてしまったら…と思うと尚更気をつかう!
そんな時におすすめなのが『ボードブック』です!
ボードブックは厚紙を貼り合わせて作られた丈夫な絵本のことで、ちょっとやそっとでビリビリになったりはしません。
製本の仕方が通常の絵本と異なるので、ページが180°しっかり開いて小さな子どもでも【めくりやすい・開きやすい・読みやすい絵本】です。
主に0〜2才向けの絵本で多いボードブックですが、有名絵本には通常版の他に「ボードブック版」があるものもあります。
お出かけに絵本を持って行く時にも、ボードブック版は折れないので便利ですよ♪
絵本の読み方を工夫しよう
絵本が好きになるには、まず「絵本を読むことが楽しい!」と感じることが大切です。
子どもが絵本を読むことが楽しくなる読み方のポイントはこの5つです。
裏表紙・背表紙も見てみよう
絵本の読み聞かせをするとき、表紙のタイトルと中のおはなしを読んで「おしまい」ってしていませんか?
意外と裏表紙や背表紙も見せてみると、子どもは面白い発見をすることがあります。
例えば『ぐるんぱのようちえん』という絵本は表紙と裏表紙がつながっていて、開いてみると1枚の大きなぐるんぱの絵になります。
読み終わった後、何も言わずに裏表紙を見せると「あ!ぐるんぱのおしり!」「開いて見せて!」と気づく子も多いです。
作:西内 ミナミ
絵:堀内 誠一
出版社:福音館書店
定価:本体900円+税
ページ数:28ページ
発行年月日:1966年12月1日
ほかにも、裏表紙にその絵本の登場してくるものが描いてあったり後日談が描いてあったりと絵本によって様々なこだわりがあります。
読み聞かせをしていて背表紙はあまり見る機会がないかもしれません。
でも、本棚に並ぶ絵本は背表紙しか見えていないので、内容を知らない絵本は背表紙を見てビビッときたものを手に取ることもありますよね。
「ジャケ買い」ならぬ「背表紙買い」
きっと無意識のうちにやってるよね?
特に小さな子ども向けの絵本では背表紙の色がシリーズの中でも違ったり、イラストが描いてあったりという工夫が多いです。
複数の絵本を並べて見ると「この絵本は赤色だね」「〇〇が描いてあるね」などコミュニケーションのきっかけにもなります。
裏表紙や背表紙など、絵本のすみからすみまでじっくり読むと絵本への関心がぐっと高まると思いますよ♪
読み聞かせは子どものペースで
保育所などで行われる読み聞かせは、途中で止まったり戻ったりすることなく、お話がスムーズに進んでいくイメージがないですか?
おうちで読む時はなかなかそうスムーズにはいきませんよね。
小さい子だと自分でページをペラペラめくったり急におしまいにされたり…
年齢が上がってくると、気付いたことや思ったことがどんどん口から出てきてお話が進みません。
でもおうちでの読み聞かせは子どものペースで「どこから読んでも」「どこまで読んでも」いいんです!
なんとなーく「最初から最後まで読み切らないといけない」ような気がしちゃうよね。
「絵本は将来的に学力を上げる」「感性が豊かになり、人の気持ちに寄り添える」などよく聞く絵本の良い効果を期待すると、きちんと読まなければと思いがちです。
しかし保育士の知識と経験から言うと、教育のために「絵本を◯冊読む!」「賢くなる絵本を読む」などの目標は、絵本が好きな子に育てたいのであればあまりおすすめしません。
ママやパパが「読まなければ!」「学力が上がるはず!」と思って読み聞かせをすると、子どもにはプレッシャーです。
最悪の場合、絵本そして将来的には読書そのものが嫌いになってしまいます…。
あくまでも乳幼児期の読み聞かせは、コミュニケーションを取るための遊びの1つと考えて、気楽に絵本を楽しみましょう!
子どもが満足したところで終われたら、絵本が途中でもOK!
「最後まで読み切らないと!」って思わなくて大丈夫だよ♪
子どもの思いを受け止めよう
絵本の読み聞かせをしていると、子どもは色々な反応をしたり発見をしたり…たくさん思いを伝えてくれます。
赤ちゃんでもページをめくると絵をじっと見つめたり「あ!あ!」と声を出したりしますよね。
年齢が上がってくるとさらに「これはね、〇〇でね」や「あ、これ知ってる!」と知っていることや気がついたこと1つ1つを教えてくれるようになります。
そういう時に「〇〇が出てきたね、面白いね」「そうなんだ、よく知ってるね」と子どもの思いに共感したり認めてあげる言葉がけをしてあげることが大事。
ママやパパに思いを受け止めてもらえると子どもはとっても嬉しいし、一緒に絵本を読む時間がもっと大好きになりますよ!
何回でも同じ絵本を読もう
子どものよく読む絵本やお気に入りの絵本は、きっとママやパパが何度も読み聞かせをしてあげていますよね。
でも、お気に入りの絵本だったとしても「同じ絵本ばかりじゃなくて、違う絵本にも興味をもってほしいな」と思うこともあるかもしれません。
実は子どもは大人が思っているよりも、同じ遊びを何度も何度も何度も繰り返しするものです。
これはもちろんその遊びや絵本が好きであることは間違い無いですが、そういった同じ事の繰り返しが子どもの心の安定につながるとも言われています。
何度読んでも、同じ始まりで同じ結末である絵本は子どもにとって安心できるものなんです。
保育園の絵本の貸し出しで、同じ絵本ばかり借りる子ってよくいるよ。
きっとその子の中で、その絵本が安心できるものの1つなんだね。
だから、子どもが読んで欲しがったり気に入っているなら、同じ絵本ばかり読み聞かせても大丈夫!
できる限り子どもの「読んで欲しい」の気持ちに応えてあげられるといいですね♪
ママ・パパも楽しもう!
これまでに絵本好きな子を育てるための色々なコツを紹介してきましたが、大前提としてママとパパが絵本を読むことを楽しむことはとっても大事です。
子どもはママやパパが楽しんでいることに興味津々。
はじめは絵本に興味がなさそうでも、ママやパパが楽しそうに読んでいると自然と耳を傾けて、少しずつ一緒に読むことを楽しめるようになっていきます。
読み方の上手い下手は関係ないよ!
楽しく一緒に絵本を読もうね♪
まとめ:気軽に親子で楽しんで、絵本をもっと好きになろう!
0歳から始める絵本好きな子に育てる3つのコツをまとめておきます。
一気に全部やろうとすると大変だけど、1つずつなら簡単にできるね!
何より大切なのは「子どもが絵本を読む時間を楽しい!と感じる」こと!
子どもが自然と絵本に親しめるように、絵本を読む環境や絵本選び、読み方など工夫すると今よりもっと絵本が大好きになっていきます。
そして小さい頃に絵本を読むことを楽しめると、将来的に本を読むことへの抵抗感が少なくなり読書習慣にもつなげやすくなります。
ぜひママ・パパも一緒に絵本が大好きになって、子どもと楽しい絵本時間を過ごしてくださいね!
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